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anonymous
2022-01-07 19:30
- ttps//ja.wikipedia.org/wiki/感染症の歴史
新興感染症
新興感染症は世界保健機関WHOの定義によると新興感染症はかつては知られていなかったこの20年間に新しく認識された感染症で局地的にあるいは国際的に公衆衛生上の問題となる感染症とされている
エイズ
1981年6月にアメリカのロサンゼルスに住む同性愛男性4人に初めて発見され症例報告された新興感染症であるただしこれはエイズと正式に認定できる初めての例で疑わしい症例はすでに1950年代から報告されており中部アフリカ各地などで痩せ病slimmingdiseaseという疾患群が報告されていた1982年7月この病気はAIDS後天性免疫不全症候群と名づけられ1984年にはエイズウイルスが発見された1981年の症例報告後わずか10年程度で感染者は世界中で100万人にまで広がった日本では1986年昭和61年の松本事件1987年昭和62年の神戸事件高知事件などエイズパニックと称される一連のパニックが引き起こされたこれは行政当局や医療機関のあり方に問題がなかったわけではなかったがむしろパニックに仕立て上げていったのはマスメディアであったアメリカでエイズが広がり始めた当初原因不明の死の病に対する恐怖感に加えて感染者に同性愛者や麻薬常習者が多かったことから感染者に対して社会的な偏見が持たれることも多かったアメリカはエイズパニックを体験した最初の国であった現在は病原体としてヒト免疫不全ウイルスHIVが同定され異性間性行為による感染や出産時の母子感染も起こりうることが広く知られるようになったしかし未だこの病気に対する知識の不足から来る差別や偏見がみられる日本ではおもに血友病の患者に対して非加熱製剤を治療に使用したことから多数のHIV感染者およびエイズ患者を生む薬害エイズ事件をひきおこし大きな社会問題となったそれ以外でHIVに感染する可能性はHIV感染者との性行為であるため相手がHIVに感染していないことが確実でなければ性行為をおこなわないかあるいはコンドームを用いて感染の可能性をなくすことが大切であるまた早期に治療を開始するためにはHIV抗体検査英語版が必要であるエイズはアメリカをはじめ世界各地で患者や感染者が増加しており現代医療の大きな課題といえる各国でエイズ予防キャンペーンが繰り広げられている
エボラ出血熱
エボラ出血熱は1976年6月のスーダンのヌザラNzaraという町で倉庫番を仕事にしていた男性が急に39度の高熱と頭や腹部に痛みを感じて入院その後消化器や鼻から激しく出血して死亡したことを最初の確認例とする新興感染症であるそののちその男性の近くにいた2人も同様に発症してこれを発端に血液や医療器具エアロゾルを通して感染が広がった最終的にヌザラでの被害は感染者数284人死亡者数151人というものだったこの最初の男性はザイール現コンゴ民主共和国のエボラ川付近の出身で森に深く入って炭焼き小屋に長く生活したことがあり病原菌との関係が考えられるためこの病気を引き起こしたウイルスの名前をエボラウイルスと名づけ病気もエボラ出血熱と名づけられた症状は全身の出血のほか臓器の壊死もあるその後エボラ出血熱はアフリカ大陸で10数回にわたって突発的に発生流行しており感染したときの致死率は50パーセントから89パーセントの範囲にあって非常に高くまた有効な治療法もないことから非常に怖れられているただし血液感染のため患者の血液に触れなければ二次感染はおこらずアフリカにおいては病院の注射器や看護者を通じて感染が広がったものであるこの感染症は熱帯雨林の開発によって人が新たな病原体に遭遇したものでガボンではチンパンジーから感染したといわれているがウイルスの自然宿主はまだわかっていない2005年12月ガボンの医学チームは感染するが発病していないというコウモリを発見しており宿主の可能性を報告したエボラ出血熱は2014年7月以降リベリアシエラレオネギニアなど西アフリカ諸国で大流行し死者は1,000名を超えた8月上旬にはこの感染症の治療にあたった医療チームの外国人医師も感染した医療チームの米国人2名に対して投与された実験用の抗体治療剤ZMappに効果がみられたことからこの未承認薬の患者への投与承認を求める申請がWHOになされたまたこの治療剤はアフリカ人医師にも投薬された一方フランスではリベリアで医療活動中に感染して帰国した女性看護師に日本の富士フイルム富山化学が開発したインフルエンザ治療薬ファビピラビル販売名アビガン錠が9月から投与され快方に向かっていることが分かったこの治療薬はエボラ出血熱に対する承認は得ておらずエボラ出血熱の患者への投与は初めてだった
コロナウイルス感染症
SARS2002-2004年
20世紀にはいると次々と新しいウイルスが登場したがSARSコロナウイルス通称SARSウイルスは21世紀に見つかったウイルスでありそれによる感染症は重症急性呼吸器症候群SARSと呼ばれる高熱咳嗽息切れ呼吸困難低酸素血症あるいは肺炎などの症状をともなう2002年11月16日に中華人民共和国の広東省で40歳代の農協職員が発症した例が最初とされたが広州市呼吸病研究所は最初の患者は7月にさかのぼると発表している11月の発症後中国政府はこの疾患が広まらないよう対処するいっぽう世界保健機関WHOにこの情報を知らせたのは2003年2月であり自国の名誉と信用をまもるため報道を規制した秘密にした結果国際的な対応が遅れ被害を拡大させてしまったため中国政府はのちにこのことを謝罪している2003年4月3日日本政府はSARSを新感染症として取り扱うことを発表さらに4月17日原因が判明したため指定感染症へ切り換える方針を発表した4月上旬SARSが大問題としてメディアで取り扱われている頃中国政府の公式方針は変わったが北京の軍病院で実際の患者数より少なく発表していたのが判明したのもこの頃である国際世論の強い圧力ののち中国政府はWHOなどの国際公務員がこの件に関する調査をおこなうことに同意したこれにより過度の分散形式主義コミュニケーションの不足など中国医療制度の古い体質が暴かれた4月下旬中国政府は患者数のごまかしが医療制度上の問題であることを認め蒋彦永博士は中国政府のもみ消しを暴露したこののち北京市長や保険局長を含む多くの人が解任されようやくSARS調査と予防に向けた効率的で透明なシステムがつくられるようになった2003年7月5日にWHOはSARS封じ込め成功を発表した最終的な罹患数は世界30ヶ国の8,422人が感染916人が死亡した致命率11%
MERS2012年-
2012年に発見されたMERSコロナウイルスはヒトコブラクダを感染源としてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こした2012年9月以来2020年1月現在も流行中である2013年5月15日サウジアラビアの病院の院内感染でヒト-ヒト感染が初めて確認された2015年韓国でのアウトブレイクでは186人が感染し36人が死亡した2019年にもサウジアラビアで14人が感染し5人が死亡した2019年11月までに診断確定患者は2494人死者858人約27ヶ国に感染例が波及している特別な治療法やワクチンはない
新型コロナウイルスCOVID-192019年-
2019年11月中国湖北省武漢市から感染が始まった新型コロナウイルスSARS-CoV-2による疾患は新型コロナウイルス感染症COVID-19と呼ばれる2021年8月5日現在世界中で感染拡大が続いている国地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況世界全体で2億人以上の感染が確認され425万人以上が死亡した一方で1億8000万人以上が回復している一番多いのは米国で3500万人以上の感染61万人以上の死亡が確認されている
感染症と現代
1980年WHOは天然痘の根絶宣言を出した人類は医学の進歩や公衆衛生事業の進展により近い将来感染症を撲滅することができるだろうとだれもが楽観したしかし実際にはエボラ出血熱やヒト免疫不全ウイルスHIVの登場などにみられる新たな感染症新興感染症の登場や結核マラリアなどいったんは抑制に成功したかにみえたが再び流行した感染症再興感染症の時代をむかえているさらに医薬品に抵抗力をもつさまざまな薬剤耐性菌も出現している上表は1970年代以降に発見された新興感染症のなかで主要なものである感染症が再び問題となってきた背景としてはまず人やモノの移動が大量かつ短時間におこなわれるようになったことがあげられる中国南部を起源とするSARSがわずかな期間で世界中に広がったことは航空機の利用により人びとの移動が活発化したことさらには世界経済の一体化が進行していることとも深い関係がある次に熱帯雨林の開発により人類が新しい病原体と出会うようになったことがあげられるエボラ出血熱などがそうした事例に属する薬剤耐性菌の出現に関しては医療現場で抗生物質が過剰にまたは不適切に使用されたり患者が自己判断で服用投与をやめたりすることも原因のひとつと考えられているさらにインフルエンザの流行などでは感染症にたいする警戒感が弱まり予防接種などが十分でなくなってきたことが指摘されている麻疹や風疹に関しても予防接種の未接種などによって十全な免疫が獲得されないことが流行の要因と考えられそのため現在では基本的に2回接種することとしている感染症にかかわるこうした時代状況は細菌の逆襲疫病の時代などとも呼ばれている21世紀にはいってからもSARSが出現して世界的に猛威をふるった将来的には農業開発にともなう土地開発環境破壊都市化工業化もふくむ環境変化によってこうした新興感染症が今後も現れるであろうことが予想されまた再興感染症もふくめて感染症を撲滅することは難しいという見通しが立てられているこのような状況にあって必要なことは過度に恐れることではなく適度に恐れることであるという認識[92]あるいはむしろ感染症との共生がはかられるべきではないかという認識も広がっているWHOはパンデミックによる被害を軽減するために医療体制抗ウイルス薬治療をふくむワクチン公衆衛生対応個人防御の4点を組み合わせて実施することの必要を呼びかけている
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(【2ch】チラシの裏【書き込み規制】/796/0.5MB)